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松風3 男の誠意って何かしら?

明石の君が上京したと連絡を受けた源氏の君。会いに出かけたいところですが、紫の上に黙って行くのもよくないと思い、紫の上においとま乞いをします。

 

「桂に建てている御堂のことで用事があるので出かけます。会うと約束している人も、あちらに来て待っているので気がかりです。二、三日ほどで帰ります」

 

会うと約束している人...もしかして明石の君が上京したのかしら。紫の上はピンときました。

それでは、桂に何か建てているというのは、そこに女性を住まわせようとして急いで建てているのね...。

↑これは紫の上の勘違いです。

 

「お帰りをずいぶんと待ちぼうけしそうね」紫はご機嫌ななめです。

 

 

うーん😔源氏の君を見ていると、男の誠意って何かしらと考えてしまいます。

源氏の君は明石の君のことに関して、紫の上に隠し事はしていません。明石で結ばれた事も連絡したし、女の子が生まれた事も紫に話しています。他人から耳にするのはよくないと考えてのことですが...紫の上が嫌な思いをするだけじゃないかな?

 

でも、確かに他人から「実は源氏の君は女に会いに行くんです」と聞かされるのはもっとイヤかも...「私に黙って」という思いもするはめになるし。

 

この時代は「ひとりの男に多数の女」が「当然、当たり前」の時代だから、一夫一妻の現代の目線で見ちゃいけません。

でも、やっぱり男の誠意って何だろなと思ってしまいます。当時の女性はどう考えていたのかしら?(続く)