末摘花4 紅花の姫君
ここまでの醜女だったら逃げ出す男もいるでしょうが、源氏の君は「世間並みの女だったら捨ててもかまわないが、あれだけはっきり見た後だと、かえってあわれに思う」と姫君の衣装から門番など下仕えの者の服まで揃えて送ります。恋人というより、生活援助者として付き合うようです。源氏の君優しいです。
歳末に姫から正月の衣装が送られてきました。真っ赤な衣装を見て源氏の君「なんでこの末摘花に触れてしまったんだろう」と歌を詠みます。末摘花は紅花→紅鼻ということ。
それにしても、源氏の君恋ってここまであまりうまくいってないようですね。ふられたり相手がとんでもなく醜い女だったり...
最後のシーンで源氏の君は紫の姫君と絵を描いています。美しい女性の絵に鼻を赤く塗ってみたり、ふざけて自分の鼻を赤く塗ったりして遊んでいます。
次回から新しい章に入ります。