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若菜 下8 真実が明るみに出る

次の日、源氏の君は扇を探していると、見慣れない薄い緑色の手紙を見つけます。なんだろう?

開いてみると柏木の筆跡です。何の手紙だ?え...ちょっと待て、これは...!

 

そんな源氏の君の様子を見た女房。源氏の君が読んでいる手紙の色、まさか柏木さまの手紙じゃ...!

女房、まだのんきに寝ている女三宮の起こして確認させます。

昨日隠した所に、手紙はありません。

 

女房は女三宮を責めます。

「あなたさまがいけないのですよ。柏木さまも源氏の君に知られては大変だと恐れていたのに、こんな事になってしまって。どなたにとっても、お気の毒な事ですわ」

↑いや、そもそもあんたが柏木を女三宮に逢わせたのがいけないんでしょう。女三宮が子供っぽくて素直なのをいいことに、ずけずけと...

 

宮は答えることもできず、ただただ泣くばかり...

 

 

一方、源氏の君は「この手紙は誰かが柏木の筆跡をまねて書いたイタズラではないか」とまで思いますが、2枚にわたって細々と想いを書き連ねた手紙、どう見ても柏木の筆跡です。

手紙は他人の目にふれる可能性があるから、気持ちをはっきり書くものではないのに、こうも細々と書いて送るなんて。柏木の不用心に源氏の君はあきれています。(続く)