行幸2 宮仕え、する気になりました?
冷泉帝の行列が来ました。
並ぶ者無き立派な横顔。玉蔓、じっと見つめてしまいます。
源氏の君にお顔が似ていらっしゃるけど、帝はもう少し威厳があるわ。
宮仕え、帝の愛がどうのこうのではなく、ただの女官としてお仕えするにはいいかもしれない...
他の男性方の顔も見ました。
実の父上は男盛りだけど、やっぱり臣下だわ。帝に比べたら...
恋文を送ってくる蛍宮さまもいらっしゃる。
ひげ黒の大将さま、こちらも熱心な方だけど、色黒でひげも濃くて好きになれない...
↑女性が男性の品定めをしているシーンなんて珍しいです。
次の日、源氏の君から玉蔓に手紙がありました。
「昨日は帝をご覧になりましたか?宮仕えをする気になられたのでは?」
まあ、私の心を見透かしたようなことを...(続く)