藤袴3 ずけずけ
源氏の元に戻った夕霧。以下、二人の会話です。
源氏「玉蔓は宮仕えに乗り気ではないのか...でも、冷泉帝が大原野に行幸された時にお顔を見ているはず。帝を見れば、宮仕えを嫌がる女などいないだろう」
夕霧「しかし、冷泉帝にお仕えするとなると、中宮さまや女御さまに遠慮があるのでは?」
源氏「玉蔓は宮中の儀式のことがわからないのではないから、ちゃんとお仕えできると思うよ」
夕霧「内大臣が言っていたそうですが、父上は玉蔓の君を正式に夫人として扱うでもなく、それでいて宮仕えをさせながら、自分の手元に囲っておこうとしている、なんて言っているそうですけど...」←ずいぶんストレートに言います。
源氏「とんだ誤解ですね。今に分かりますよ(あいつめ、見透かしやがって...)」
源氏ったら、玉蔓を事実上の愛人にするつもりなんですかね?(続く)