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須磨3 旅立ちの準備

源氏の君は所有している領地や荘園、牧場などの名義を紫の上の名義に変更して、紫の乳母の少納言に管理の仕方を教えておきます。

紫の上の生活を安定させる対策でしょう。それに、右大臣一派が何かにかこつけて源氏の君の所領を没収することも考えられます。紫の上の所領なら、それは出来ないはずです。

 

須磨までお供すると言う者は全員連れていきます。須磨まで行く者たちは家族との別れを惜しんで、自宅に一度帰っています。

その他、時勢に動じず主人の帰りを待つ者たちに邸の管理の役を定めます。

源氏の君に使える女房たちには、帰りを待つ者はみな紫の上に使えるよう指示しました。

 

息子の乳母や花散里の君にも、細々と気遣います。無理をして朧月夜にも手紙を送りました。

 

 

出発の前日、藤壺に挨拶に伺い、その後父院の御陵へ行きました。すると父院の幻影が...

 

その後東宮に挨拶の手紙を送りました。お返事はどうしますか、と言う女房の問いに「少し会えなくても寂しいのに、遠く離れたらもっと寂しい」との事。

夕霧といい東宮といい、事情がまだわからない幼い子の言動があわれです。(続く)