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紅葉賀2 葵、あなたはどうしたいのだ?

藤壺は実家に里帰りなさいました。源氏の君は逢う機会を探してうろうろしてばかり。さらに、この頃になると「源氏の君は自宅の二条院に誰か迎えた」という噂が葵の耳にも入り、葵はご機嫌斜めです。

 

源氏の君は「素直に恨み言を言ってくれたらこちらも隠し事なく話せるのに。邪険な扱いをされると遊び心も起きてしまう」と思っています(おいおい、葵のせいなのか)

言っておきますが、源氏の君は葵のことは「特に欠点があるでもなく、最初に妻になった人なのだから大切にしたい」と思っています。

 

葵の母は源氏の君の父帝の妹で、女の子はひとりだけなので葵はずいぶん気位が高いのです。ちょっとでも悪い扱いをされると「心外だわ」と思ってしまいます。でも源氏の君は「これぐらいの事で機嫌を悪くしなくてもいいのに」と思っているので、二人には心に隔たりがあります。

 

 

ここまで書いて思うのですが、葵は源氏の君とどうなりたいのか分からなくなってきました。お通いが少ないと機嫌が悪くなるし、それでいて源氏の君がやってきても打ち解けて話をする様子がない。これじゃただのワガママお嬢様じゃないのかとさえ思ってしまいます。

この二人、打ち解ける日がくるんでしょうか?(続く)